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中小企業退職金共済とは

中小企業が節税に利用できる、3つの共済制度の1つ、中小企業退職金共済をご存じでしょうか。

⇒3つの共済制度の概要はこちら

 

 

 

 中小企業退職金共済とは

中小企業退職金共済共済とは、中小企業が従業員を対象とした退職金共済制度です。(通称、中退共と略されます)。

 

中退共制度は、独立行政法人勤労者退職金共済機構中小企業退職金共済事業本部(中退共)が運営しています。⇒HPはこちら

 

 

加入要件

 中退共制度に加入できる企業は中小企業者に限られ、原則、従業員の全員加入となっています。

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メリット

中退共のメリットは4つあります。

1つ目は、従業員退職時に退職金が中退共より支払われるため、会社にとって退職金一時金による資金流出支払いがない点です。健全な会社にとって、月額掛け金のみで退職金の管理が可能であり、資金管理がしやすいことです。

2つ目は、掛金を月額5,000円~3万円の範囲で選択できるできるため、状況に応じた掛金設定が可能なことです。

3つ目は、節税です。会社は、掛金の全額が損金に算入でき、従業員も受取は退職時なので所得税法上も有利な制度となります(当然ですが、この場合、従業員の退職時の退職金は損金計上できません)。

4つ目は、一定期間の助成金制度があることです(新規加入時の4か月目から1年間、月額掛金18,000円以下からの増額分の3分の1を1年間)。ただし、加入から一定期間のみの助成金である一方、掛け金の減額には従業員からの反発などリスクを伴うため、掛金を増額する際には長期にわたる資金計画をあらかじめ検討することが必要です。

 

 

デメリット

中退共は、従業員の退職金制度のため、掛金の減額がしにくく、仮に解約する場合は従業員の同意が必要である点です。
仮に解約した場合、従業員の一時所得になり、当初の想定(退職金)よりも税負担額も大きくなるため、減額や解約の場合には従業員からの反発が想定されます。

 

 

以下、検索用の文言です。

加入要件 加入要件 業種 資本金 従業員数一般業種(製造・建設業等) 3億円以下 300人以下卸売業 1億円以下 100人以下サービス業 5千万円以下 100人以下小売業 5千万円以下 50人以下