子育て経理マンによる、お役立ち情報 発信☆彡

子育て経理マンによる、お役立ち情報 発信☆彡

FinTecの普及を阻むCAFISの恐ろしさ(企業がQRコード決済に注力する理由)

 

CAFISとは

CAFISとは、加盟店(店舗・企業)とクレジットカード会社(金融機関)を繋ぐネットワークインフラである。日本電信電話公社が全銀ネットのバックヤードを利用して開発したものであり、クレジット決済に必須の決済インフラとなっている。

 

f:id:KUMATORA:20200628092835p:plain

Source:CAFISとは

 

歴史

そもそも、CAFISとは何か。その歴史は以下のとおりである。

1967年:日本電信電話公社データ通信本部設置

1973年:全国銀行データ通信システム「全銀システム(全銀ネット)」開始

1982年:中曽根大臣が国鉄(JR)や電電公社(NTT)の民営化を行う。

1984年:CAFISサービス開始

 

クレジットカード利用から決済の流れ

仮に個人が百貨店でクレジットカード決済した場合は、事業者が金融機関にデータアクセス(利用料は決済額の1%程度)、金融機関が加盟店(百貨店)NTTデータ(CAFIS)にアクセス(利用料3.15円/件)の流れでデータが共有される。

 

CAFISの恐ろしいところ

キャッシュレス決済は、必ずCAFISにアクセスしているため、NTTデータは、皆さんのクレジット利用に応じて1回あたり3.15円の売上を計上している。また、CAFISの利益率は10%だといわれている。

FinTechの競争環境に関する公正取引委員会による報告書(2020年4月21日)では、この国内決済インフラとして不動の地位を占めるCAFISや全銀システムにメスを入れるような一石を投じているが、利用料の見直しが検討されているにすぎず、今後もクレジット決済の独占状態は継続するのである。さすが元国営企業であるが、なんとも恐ろしいインフラである。

 

今後

CAFISの利用料金は、見直される方向であるが、企業はそもそもCAFISを利用しない決済方法に注力している。QRコード決済である。

QRコード決済に企業が注力する理由には、企業の顧客基盤であるインフラの獲得のほか、そもそも既存のクレジットカード決済インフラの利用料金が高いのでCAFISを利用しない決済方法の開発との意味合いもある。

 

QR決済の還元率が高いのも納得!

QR決済で大幅還元ってなんか怖い!””裏があるんじゃない?”

と時々耳にしますが、ちゃんと裏はあるんです。

すべてはCAFISを通さないためのシステムづくりの還元なのです。

安心して還元を受けましょう!